トロプリ46話(終) 感想
10月頃からトロプリ終わってしまうどうしようどうしようと言い続け、遂に来てしまった最終回。終わる寂しさでここ2ヶ月程は正直かなりしんどくて、ラスト2週間は入試の合格発表待ちみたいな緊張感で過ごしてたのですが、本日やっと解放されました。最高の形で。
プリキュアツイートうるさすぎだろコイツって1年間思われてたことでしょう、皆さんごめんなさいね。
最終回、点数をつけるなら100点満点中トロピカ5000兆点って所でしょうか。トロプリらしさ全開で、トロプリとして理想の最終回でした。1年間信じてきて本当に良かったとしか言えないです。この作品に出会えて圧倒的感謝。本当にありがとう。
それでは、最終回振り返っていきます。
ヤラネーダもいないのにいきなり変身からスタート。次回予告でもトロピカルメロンパンが部室でサマーの顔面にぶつかってるのどういう状況だよと思ったら夢オチでした。なるほど、プリキュアは絶対変身シーンを毎週入れなければならないノルマがあるみたいなのでここで消化と。確かに途中で無理矢理理由つけて変身すると話がスムーズにいかなくなるので、最初に変身シーン入れてくれたのは良かったですね。
さて、現実はローラが女王になるためにグランオーシャンに帰るか、地上に残るかの択。グランオーシャンに帰るなら人魚の掟で記憶が消されて、皆の事を忘れてしまうかもしれないという残酷さ。トロピカる部の集合写真を眺めて寂しそうな表情をするローラで既に破壊力やばいです。
朝になっても上の空のローラ。仕方ない。
とりあえず皆に事情を話します。
話を聞いた時の、さんごちゃんの悲しそうな顔、みのりん先輩の複雑そうな顔、あすか先輩の反抗顔。どれも皆らしいリアクション。突然のお別れの可能性を示唆されて寂しいのは皆同じだけど、こういう3人の表情の見せ方が違うのが個性が出てて良いですね。まなつはもちろんローラの一番大事なことを応援するという立場。ブレません。
場面変わってトロフェス開始前。ここでローラが劇のラストを変更したいと提案。劇の内容は現実とリンクしているので、ローラが女王になることを決断をした瞬間ですね。
リップで気合を入れて、劇の本番スタート!
まずは、まなつとローラの出会いのシーン。まなつが最初に名前を聞くのはもはや安心感があります。それにしても、まなつ結構劇の練習頑張ってたと思うんですけど、割と普通に棒読みで面白かった。どうでも良いけど、お芝居ってこちらが見てる以上に難しいんでしょうね。
次はさんごとの出会いのシーン。さんごは最初は自分の「可愛い」を押し出せない子でしたね。ピンクの中に一つだけある紫のチューリップ。周りと好みが違うのが恥ずかしくてピンクを勧めようとするけれど、「私はあなたのオススメが欲しいの」と全肯定するローラ。最高です。幼少期のトラウマのチューリップを使って、ここを再現してくるの本当に良い...。
お次はみのりん先輩登場。ローラはお忍びで来ているという設定上、ボディーガードかお世話係みたいな人に追われているという場面っぽい。桜川先生がノリノリで一緒に劇に出てくれてるの好きすぎる。
そして、ここの会話。
「追われてるのね、私と服を取り替えて入れ替わって逃げましょう」
「え?またあなたの乙女なポエムが読めるのね」
「黙れ」
入れ替わりネタを披露してくるの隙がない。しかもポエムネタ掘り返して、煽りに行くローラが面白すぎる。温厚なみのりん先輩が黙れって言い返す相手もローラぐらいしかいないでしょう。入れ替わり回、ギャグに見せかけてローラが人間に憧れる伏線からラストまで擦る重要回になるとは完全にやられましたね。ロラみのは、まなロラに次ぐトロプリ王道カプですね、この二人も最高だ...。
最後はあすか先輩。劇の中でも仲間は信じないというスタンスのあすか先輩に対して、強ければ別に仲間じゃなくても良いわよと返すローラ。初期のローラは確かにそういう目線であすか先輩を見てたし、あすか先輩もローラのことをしばらく雑に人魚呼ばわりしてたので、ここのバチバチした空気感は懐かしかったですね。
しかしバチバチした直後に思わず笑みが溢れる2人。これは多分劇の内容じゃなくて、素で笑ってしまったんでしょう。今や2人がちゃんと仲間であることがよく伝わってきます...。
OPカット回収もありがとう。このシーン、2人が気の合うバカ同士なんだなって事がすぐに分かるので好きです。
そして劇は終盤。しかし、ここからはもはや劇ではなく、完全に今の現実を重ね合わせた会話になっていきます。
女王になるためにこの街に来て
皆と仲良くなって
毎日すごく楽しくって
ずっと一緒にいたいって思って
だけど、だけど、私は帰らなきゃ
私の夢を叶えるために帰らなきゃ
皆との仲良しの思い出をこの胸に。
ローラの本心が皆に語られるシーン。私はそろそろもうダメです。劇中にこういう会話ぶち込んでくる演出はずるいよ...。何でこんなことしてくるの...
トロピカってる...そう言いかけて、まなつのリップが落ちるんですよ。メイクが消えて、まなつの感情爆発...。
トロプリにおいてメイクは誰かに見せるとためのものじゃなく、気合いのハチマキです。勇気が出ない時や不安な時は、自分を奮い立たせるためにメイクをして気持ちをアゲる。そうすることで、これまで困難を乗り越えてきた訳です。ローラの一番大事なことは女王になることで、まなつの一番大事なことはローラの夢を応援すること。だから、まなつは今回もリップで気合を入れて、ローラと別れる寂しさを乗り越えようとしてたんでしょう。でもどうしても抑えきれずに本心が溢れ出てしまった。リップが落ちたのはそういうことかと...。
まなつは1年間底無しの明るさで突っ走ってきました。自身は変わらずに、太陽のように周りを照らし続けて引っ張ってくれる、応援してくれるような存在。でも、そんなまなつが最後の最後で本心を爆発させるシーン。ダメです。語彙力なくて申し訳ないけど、尊すぎて死にかけました。特大まなロラ、ありがとう...。
最後は「なかよしのうた」の合唱。
私「なかよしのうた」を初めて聞いた時からずっと言ってたんですよ、絶対終盤みんなで歌うシーンが来るって。明らかに全員で歌う用の歌詞だし、校内放送回で皆はローラの歌聴いてないし、重要シーンのBGMには使われてるし。
本当に皆で歌い始めた時、マジで泣きそうになった。何ていい曲なんでしょうこれ...。
って思ってたら、まなつがセットにぶつかって劇崩壊するギャグぶち込んで来やがった。このアニメ忙しすぎる。すまん、さすがにここで笑いに切り替えられる余裕は私にはなかったよ。みのりん先輩も「私たちの物語だから」で片付けないでくれ。笑
とりあえず、まなつは笑って気持ち切り替えられて良かったということで。最後は仕切り直して終了。とても良い劇(?)だったと思います。
劇終了後には人魚をカミングアウト。
人魚に対する周囲の反応も好きですね。3話で人魚はきっと面白顔だよって笑ってたまなつの同級生がビックリしてたり、人魚を目撃したことを信じてもらえなかった角田さんが一番に尾ひれに触りに来るのとか、大して驚かない水族館の館長さんの反応とかね。
あおぞら中一同の人魚コールとヘッドスピンローラの愉快さで笑いました。ローラさん、あなたそんな器用な事も出来たのね。めっちゃ回るじゃん、凄いな。
いよいよお別れのシーン。これまで割と余裕ありげに振舞っていたローラが下向いて涙抑えきれなくなってるのが、一番グッと来た...。まなつが感情爆発させた時もまだ大丈夫って感じだったのに、本当に限界って感じで死にました。ローラもまなつと同じタイプで、本当に寂しいのに強がって我慢してたんですよね。私もそろそろ限界です。ローラがこんな表情したの初めてだもの。
ここでまなつが気合いのリップを塗るのもう完璧すぎますね。さらに寂しくなったら、これを塗って元気を出してねとリップのプレゼント。
お別れするならこの展開はあるんじゃないかと思ってました。(最終回3日前ぐらいにコレだ!って妄想してました)
本当に私が望むものを見せてくれますねトロプリは。ストーリーとして本当に美しい...何でこんな尊いことをするのか。天才なのか?天才すぎないか??
記憶消去装置については、人魚と人間の寿命差による寂しさを消すためのものだったと判明。これも考察していた通りで、掟の存在意義としては非常に納得のいく理由でしたね。
帰ってしまったら皆との思い出を忘れてしまうかもしれない...という状況。
「まなつ、さんご、みのり、あすか」
「私のこと、忘れない...?」
「あぁ」
「絶対に」
「忘れない」
「一生覚えてる」
「ありがとう、また会いましょう...!」
ああぁ...。もう語らなくて良いよね私。
その日の晩、指輪をはじめローラと関わったモノが消えていくという切なさ。もう記憶消されてしまったのかと思うと寂しすぎる。
翌日。
もうここね、本当に息が止まるかと思った。絶対忘れない!一生友達!って約束した後に爆速で全員の記憶消えてるの容赦なさすぎる。ローラはともかく、まなつ達人間側の記憶は保持されると思ってたので、そこも含めて確実に一回死にました。苦しすぎる。多分私だけじゃなく全員死んだと思う。死んだよね?
更に写真からも消えるって物理的な影響まで及ぼしてるの、記憶消去装置の性能ぶっ壊れすぎているよ。それとも、写真には写ってるけど本人達には何故か見えてないとかそういう話なんでしょうか。
謎のリップが少し気になるローラ。でも記憶が消えてるので何なのか分からない。苦しすぎる。助けてくれ...
次期女王として人間の世界について勉強したいと言ってローラは地上に。会話見た感じ、現女王様も記憶消えてそうな感じですね...。
1話の出会いの場所...。出会いの仕方も全く同じ...。でもやっぱり2人とも覚えてなさそうな様子。この再会の仕方は苦しすぎる...。ここら辺になるとかなり絶望してて、本当にずっと嘘だよな?な?な?って言ってました。
「あ...」
「凄い!人魚って本当にいたんだ!」
ねぇ、やめてくれ...そうじゃないでしょ...
「私の名前は〜!」
ねぇ、そうじゃないでしょ...
「あなたは私を知らないのね」
「え?」
「なら私が探している人間ではないわ」
合ってるよ、思い出して...。
「誰かを探しているの?」
「えぇ、友達を」
隣にいるよ...思い出して...
「へぇ〜私とおんなじだ!何か手がかりは?」
「これ」
「あ、わたしのリップ!」
「え?」
「何でローラが持ってるの?」
「「え?」」
「何でまなつが私の名前知ってんのよ!」
「「えっ?」」
!
!!
!!!
!!!!!!
!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!
2人とも...覚えてる..!!!!
良かった...本当に良かった.....
三途の川まで見えかけましたが、この瞬間完全に生き返った私。
トロプリ、ありがとう...。まなロラなら絶対大丈夫だって信じてたよ...
2人が記憶を取り戻したことによって、記憶装置がぶっ壊れるの面白すぎる。多分どういう理屈だよって考えたら負け。まぁアクアポットが最強ということで良いよね。とりあえず、ずっと胸が張り裂けそうだったけど、ここで安心してようやく心から笑えました。
シャボンピクチャーで撮った思い出が溢れ出す演出。そして、ここから「あこがれGo My Way!!」が流れ始めるのも天才。本当にありがとう...。
その後の皆の様子。さんごはメイクの練習。みのりん先輩はクソデカ鉛筆で書き物、もう二度と筆を折らないってことでしょうか。あすか先輩は高校でテニスだけど、何やら揉めてる模様。止めてる百合子さんも良いですね。まなつは「もっとトロピカる部」の部室改装作業。トロピカる部に新入部員いっぱい入ってきてくれたみたいで嬉しいよ...。
後回し勢もちゃんと生活してるようで何より。ローラは女王修行の一貫なのか分からないけど、人間についての講義をしてるみたい。記憶装置が破壊されたことによって、今後、人間と人魚の世界の関係性も変わってくるかもしれないですね。
ありがとう。本当にありがとう。
そして、ED後。
来期プリキュア、キュアプレシャスとの絡み。例年だと新プリキュアは途中で挟みにくるけど、ラストに持ってきたのは偉い。
最後はまなつがウンコ踏んで終わり。嘘だろおい...プリキュアがウンコ踏んで終わりって。プリキュア主人公の本編最後のセリフが「犬のフンふんじゃった」ってマジかよ。凄い感動的な話で散々こちらの感情揺さぶった後にウンコ踏んで終わりってとことんぶっ飛んでやがる。でもそういうところが好きなんだよな。最高だぜトロプリ。
いやー終わってしまった...。でも本当にトロプリらしくて最初から最後まで本当に素晴らしい最終回でした。初見時は結末不安すぎてギャグシーンはあまり笑えなかったけど、2回目見返してたら、めちゃくちゃ面白いです。あ、くるるんの事は30分間完全に忘れてました。まぁいっか。
あと何が良かったかというと、ローラはただ黙って記憶を消されるんじゃなくて、ちゃんと対策を練っていたこと。記憶を消される前にメモを残し、グランオーシャンの住民でも人間でもない後回し勢に記憶が消えた自分をあおぞら市に誘導するようにお願いしておく。ローラの頭の良さと絶対にまなつ達のことを忘れてなるものかという気概を感じますね。そして、最後はリップがキッカケで思い出す。リップを渡したまなつと人魚の運命に抗ったローラのダブルプレーで掴み取った幸せなんですよこれは。まなロラ最高すぎる。どちらかが欠けてたら絶対に無理だった。まなつとローラ、本当に最高のパートナーです。この2人を推し続けてきて良かった...。
再会に関しては、記憶問題はさておき、すぐにはできないだろうと思ってましたが結果的に一瞬で会えましたね。せいぜい1週間程度ってところでしょうか。トロプリは今を大事にしている以上、大人になって再会のエンドはないだろうなとは思ってましたが、まさかこんなに爆速で再会できるとは。歴代プリキュア再会最速RTA優勝です。まほプリは5年、スタプリは15年かかってますしね。まぁお別れに関しては各シリーズそれぞれ違った重みがあるんですけれど。
ここまで1つの作品に熱中したのは初めてだったので、こんなに素晴らしい最終回をリアタイで見ることが出来たのは本当に良かった。これからじわじわトロプリロスが迫ってくるんでしょうが、今は晴れやかな気持ちでいっぱいです。
トロピカル〜ジュ!プリキュア、春映画はないけど、またどこかで会えたら良いな。一応感謝祭は3週間後にあるので、それまでは生きようと思います。
トロプリのお陰で1年間楽しかった。本当にありがとう。制作陣には感謝しかないです。
デリシャスパーティプリキュアも来週からよろしくね。