トロプリのラストはどうなる?

あけましてトロピカル。

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今回は自分の中の整理を兼ねて、終盤の展開に向けてストーリーの振り返り・考察をしていく。

後回しの魔女の目的とは?

まず後回し勢がやる気パワーを奪う理由だが、これは「愚者の棺」の力を解放することである。

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このメロンのような容器がやる気パワーで満たされた時、愚者の棺の力が解放され、不老不死の力が得られるらしい。不老不死となれば、魔女の望む永遠の後回しが実現するのである。

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42話で明かされたのは魔女は寿命が近いということ。寿命が近いので不老不死を手に入れたいというのは確かに自然な流れだが、本当にそれが目的の全てなのだろうか?

後で説明するが、魔女は記憶喪失である。不老不死になりたいだけならば、別に記憶喪失である必要はない。魔女は何かを後回しにしているのだ。それはシリーズ構成の横谷さんのインタビューから分かる。

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魔女は何を後回しにしていたのかが明らかになるかな、と。→後回しにしているのは死ぬことです。

というのは何だか単純すぎる気がする。考えすぎか?

 

とりあえず、ストーリーが大きく動いた29話を振り返ってみる。29話は魔女が夢(?)で謎の人間の少女を見て、うなされる所からスタート。

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あの人間は誰なのだと苦しむ魔女。

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「どうしたのですか?魔女様」と割れた鏡越しに映るバトラー。魔女様はどうやら記憶喪失らしい。

 

一方、場面切り替わって鏡で遊んで盛り上がるまなつとローラの描写。

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その後、戦闘シーンではかつて魔女と戦っていたとされる伝説のプリキュア、キュアヤシの木さん(仮名)が姿を見せる。

キュアヤシの木は肉体は滅びており、ホログラムのように表れる存在。トロプリチームと一緒に戦う事はないが、パワーアップアイテム・大地のリング入手のお手伝いをしてくれる。どうやらこの世界でやり残した事があるようだ。

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「この世界を救って...。そして後回しの魔女になってしまった魔女を...」

 

魔女は何らかの理由で後回しの魔女になってしまったらしい。

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ラストは再び魔女が謎の少女の夢を見て、

「待て、お前は誰なのだ...。何故そんなに楽しそうに笑うのだ...」とうなされて終了。最後には意味ありげに割れた鏡がその場にある。

 

この謎の少女がキュアヤシの木の変身前であるのはビジュアル的に考えても確定だろう。

 

29話をまとめると

①魔女は記憶喪失

記憶喪失の理由に関しては、36、37話で出てきたグランオーシャンの機械によって記憶を吸い出されたからだと考えるのが自然。魔女本人も人魚のような形をしているし、元々グランオーシャンの住民だったのかもしれない。

②魔女とキュアヤシの木は元パートナー

魔女が後回しの魔女になってしまったというキュアヤシの木の発言、魔女が人間の少女(変身前ヤシの木)と仲良く遊んでいたと思われる記憶の断片、鏡越しに映る幸せなまなロラの関係と割れた鏡の対比。ここから推察するに、2人は元々人間と人魚のパートナーだったと予想される。まなつとローラのような。

 

ここまでまとめたが、魔女が後回しにしていることが何なのかは結局不明のままである。

 

そのため、ここから先は完全に私の妄想である。

一般的に体が大きい生き物は寿命が長いとされている。後回しの魔女や女王様は明らかに体が大きく、長生きしている証とも考えられる。そうすると人魚と人間の間で寿命差が存在する可能性がある。魔女は仲の良い人間キュアヤシの木が自分より先に死んでしまわないように後回しの世界、不老不死の実現を考える。つまり、魔女が本当に後回しにしていたのは「死別」である。しかし、途中でグランオーシャンの機械によって記憶を失ってしまう。結果、本来の目的を忘れたまま後回しの世界の実現を目指して暴れる破壊の魔女となり、今に至る。

...みたいな。もし当たってたら褒めてくれ。

 

 

バトラーは黒幕?

バトラーはここまでの段階で非常に怪しい。黒幕としての条件はかなり揃っている。 

まずは、29話で記憶の断片を見て苦しむ魔女に対して忠誠を誓うバトラー。ただし、それは割れた鏡越し。

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この演出、ネットでもよく言われているが、かなり引っかかる。まるで魔女とキュアヤシの木の関係を引き裂いたのがバトラーであるかのようにすら思える。

 

29話では他にも三幹部がこのような会話をしている

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魔女様の前でプリキュアという言葉は禁句。ただし、これはバトラーが決めたルールである。

記憶喪失の魔女に対して、プリキュアという存在を思い出されてはバトラーにとって都合が悪いのだ。その理由は昔キュアヤシの木とパートナーで魔女は元来悪いやつではないから。

また、愚者の棺を解放すれば、不老不死が得られるとされているが、これはバトラーがついてる嘘であろう。そもそもこれまでに愚者の棺を解放した者はおらず、不老不死が得られるというのはあくまで噂である。そしてメタ的な発想になるが、エルダが「愚者の棺って本当にエルダ達の願い(不老不死)を叶えてくれるの?」「バトラーのやつ、何か隠してる気がするんだよね」と発言していることから考えても、不老不死は嘘だと推測される。

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不老不死が嘘だとなると、この時点でバトラーは永遠の後回しを所望している魔女を裏切っていることになる。利用している立場にいると言った方が正しいかもしれない。また、バトラーが他の後回しメンバーと決定的に違うのは、後回しの世界に対して拘りがない所である。こいつだけは後回し勢の中で「面倒くさい」と発言した事がない。思想がそもそも一致していないのだ。

 

後回しの世界に興味がないならば、彼の目的は何なのか?

 

単純であるが、予想しているのは純粋にパワーアップを遂げて、世界を支配下に置くみたいな展開。

 

愚者の棺を解放し、自らをパワーアップさせるためにはやる気パワーが必要。

しかし、やる気パワーを沢山集めるほどの力をバトラー自身は持っていないので、記憶喪失なのを良いことにヤラネーダの元を生み出せる魔女を利用。

 

という流れである。仮にもしパワーアップするならそれに応じて強そうな見た目に進化するだろう。

バトラーのモチーフはタツノオトシゴである。これを考えると、こいつはドラゴンに化ける可能性があるのだ。

 

ドラゴンがラスボスになる匂わせのような描写は作中で2点挙げられている。

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みのりん先輩のマーメイド物語。

仲良くなった人魚と人間が冒険をし、凶悪なドラゴンと戦うストーリー。具体的な状況は違えど、人魚と人間が協力して戦う話という点はトロプリ本編と一致している。そのため、ラスボスがドラゴンである伏線となっているのではないかというのが1つ。

完全に空想だったマーメイド物語。「現実とファンタジーは違う。私はファンタジー小説の主人公じゃないから...」と言っていたみのりん先輩の小説が実話になる展開だったらアツくない...?

 

2つ目は41話。トロピカる部出会いの振り返り回なのだが、ここに謎に出てきたのが世界のドラゴン展。

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ローラとみのりん先輩が初めて対面した場所。4話では人魚展、24話のクイズ回ではボタン展をやっていた場所である。

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(↑4話)
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(↑24話)

41話では「ドラゴン展はまた時間がある時にゆっくり見よう」とドラゴンについては特に言及されずスルーされるのだが、果たしてここをそのままスルーして良いのかという話がある。

出会いのシーンを再現するなら、人魚展をもう一回やってても良いはずである。何故わざわざドラゴン展をチョイスしたのか?と考えると意味があるような気がしてならない。

 

以上がバトラーさん、ドラゴンに進化してラスボス説の根拠である。

 

しかし、ただのパワーアップで説明できないのは愚者の棺というネーミングである。こんな言葉を理解できる女児はいないであろうに、わざわざ小難しい言い方をしているということはちゃんと意味があるだろう。愚者とは誰を指すのか?解放すると何かおぞましいものが出てきたりするのだろうか?

 

三幹部はどうなる?

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チョンギーレ・ヌメリー・エルダが後回しの魔女に仕えている理由は不老不死の力が得ることによって、シンプルに面倒くさいことをしなくて済むからであり、それ以上の意味はないだろう。作中でも明言されているが、この3人が不老不死で得られる恩恵はそれぞれ

チョンギーレ→料理を作らなくて済む

ヌメリー→医者の仕事をしなくて済む

エルダ→子供のままでいられる

である。本当にサボって生きたいだけで根から悪人という訳ではないので、不老不死の実現が嘘だと知った時点で、バトラーに指示に従う事はなくなるだろう。何なら最終的にはグランオーシャンの住民として暮らすみたいなエンドもあるかなと思ったりしている。

 

ローラの最後は?記憶は?

トロプリのラストにおいて最も大事な部分である。考えられる展開を挙げていく。

 

①記憶を無くしたまま終わり

地雷エンド。これだけは絶対やめてほしい。トロピカル〜ジュ!プリキュアに限って、こんな悲しい終わり方があってはならない。

正直このエンドになる確率はかなり低いと思ってはいるが、可能性としてはもちろん捨て切れない。

数年後、まなつが秘密のビーチで偶然記憶を無くしたローラと再会して、「...私の名前は夏海まなつ...。あなたは...」みたいな展開。

この結末は誰もトロピカれない。絶対にやめよう。

 

②記憶を無くすが、思い出す

まず、最終決戦で記憶喪失の魔女が一番大事なことを思い出すという展開がありそうな気がしている。そして魔女の記憶が戻るなら、ローラにも記憶カムバックが出来るはずだという理論。

 

そもそも、37話ではもし記憶を消されても思い出させるとまなつが言っている。

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もちろんこれは慰めでしかないのだが、俺たちの信じた夏海まなつがこう言っている以上信じるしかない。ローラが記憶なくして終わりなんて当然誰も納得しない。まなつも俺も女児も全員泣く。

 

また、34話でのまなつの発言。

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「ローラがグランオーシャンの女王様になっても、それが伝説でも、究極でも、史上最強でも、どんな女王様だったとしても、ずっとずーっと...友達でいること!」

冷静に考えて、ここまで言わせておいて記憶が消えたままだったら、制作側は鬼以外の何者でもないだろう。

 

では記憶を無くしてしまった後、実際にどうやって思い出すのか?

記憶復活のキーとなりそうなのは、シャボンピクチャーである。

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トロプリは今を大事にして、瞬間瞬間を楽しんできた。シャボンピクチャーに残った思い出がキッカケとなるのではないかという予想。

 

もしくは最後の劇で歌う事が確定した「なかよしのうた」。

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ひとりで歌うより 友達と歌おう

一緒に歌うと 胸がぽかぽか あったかい

 

グランオーシャンでふと「なかよしのうた」のメロディーを聞いて、友達の存在を思い出す展開。これも十分あり得る。実際にこの展開やられたら泣きそう。

 

シャボンピクチャーと歌で、既に記憶復活のパーツは十分揃っているのだ。きっと大丈夫なはず。

 

③人間として生きる

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42話で新たに出てきた可能性。

「もし掟が絶対だって言うのなら、私は...」と何か考えてる様子。この後に続くのは、おそらく記憶を失うぐらいなら人間として生きようという事だろう。

ずっと人魚の女王になる事が全てだったローラが、夢を捨てることになるので、これはこれでかなり悲しい展開である。しかし、それだけ大きな夢を捨てるほど、皆が大事な存在になってしまったという話なので、個人的にナシではない。

とは言え、やはり私はローラに全てを手に入れて欲しい。一切の代償なく脚を手に入れたように、記憶を失うという巨大すぎる代償を実力で蹴散らして、人魚の女王になって欲しいのだ。ここで妥協するローラはローラらしくない。ご都合主義で全然構わない。記憶を取り戻して、人魚の女王になる完璧なローラが見たいのだ。

 

④女王になって、掟を撤廃する

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これが出来ればもちろん理想だろう。

ただ、そもそも何故グランオーシャンにそのような掟があるのかがまだ明かされていないので議論のしようがない。簡単に撤廃できるような話なら最初からそのような掟を作っていないだろうし、この展開の可能性は低そうである。

掟の存在意義にはしっかり納得のいく理由が必要だと思うが、果たして回収されるのだろうか。

 

その他回収されていない伏線

まなつの故郷南乃島でローラが見つけた人魚の宝、パワーアップアイテムとやる気パワーの入った杯。

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ローラはどこか懐かしい香りに誘われてアイテムを見つける訳だが、この香りの正体はグランオーシャンに咲いているシャボンフラワーであったことが判明する。

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つまりグランオーシャンの誰かが、まなつの島にアイテムとやる気パワーの杯を持ち込んだ事は確定しているが、誰が持ち込んだのかは不明。

持ち込んだ理由としては、昔、後回しの魔女の他にも愚者の棺の解放を狙った者が存在したため、やる気パワーの入った杯をグランオーシャンから遠く離れた地上に隠すことで実質的に封印した、といった事らしいが人魚アイテムが付随している理由はよく分からない。ただのオマケ説あるか?

 

 

 

以上、現段階で考えられることをまとめてみた。

魔女が後回しにしているものは何なのか、バトラーは黒幕なのか、ローラの記憶はどうなってしまうのか。気になる部分が盛り沢山であるが、ローラの記憶が戻ってくれるなら個人的にはもう何でも良いです。